少し前にこんな本を読みました。
タイトルは「岩田さんー岩田聡はこんなことを話していた」です。
世界中で愛されるゲームを数多く世に送り出している任天堂。その元社長が岩田聡さんです。
Amazonで本を物色していたら思いのほか評判が良さそうだったので読んでみました。とても読みやすく誰にでもお勧めできる本です。今回は、そんな本をご紹介します。
岩田聡とは何者?
本のタイトルにもある岩田聡さんとは何者なのかを知らない人もいるかと思いますので、簡単にご紹介しましょう。
学生時代からゲームの作り手としてその才能を開花させ、高校時代からゲームを自作。大学は東京工業大学という難関校に入学します。
大学在学中にHAL研究所の設立に関わり、ゲームを作りつつ1993年には同社の社長に就任します。この頃に、有名な「星のカービィ」や「MOTHER」を制作し、同社の経営危機を救ったそう。いやー、これだけでもすごい人だということがわかります。社長という立場ながらも開発にも携わり、エンジニアが手こずっていた部分をサラリと解決するほど、やはり頭のキレる方だったようです。
2000年6月に当時任天堂の社長であった山内博に腕を買われて、任天堂に入社します。2006年の11月に「Wii」が登場していますが、これは我が家でも家族で遊んでいました。「Wii Sports」をプレイして筋肉痛になった記憶が蘇ります。
しかし、晩年は病気に悩まされ、50代半ばでお亡くなりになっています。今や世界的にヒットになった「Nintendo Switch」の開発中での出来事ですから、きっと本人はこのハードが世界中の人たちに楽しんでもらえてるこの状況を知りたかったでしょう。
2021年6月現在は、新しいハードが近々発表されるのではと噂されていますね。またゲーム業界が活況になるでしょう。私はSwitchを持っていませんが。。。
岩田聡の頭の中
社長は何を考えていた?
「ホンマうちの社長は何を考えてるねん!」と、いちサラリーマンなら誰しもが思ったことがあるのではないでしょうか。特にオーナー企業などはそれが色濃く反映されます。
人の頭の中は、どんなにエラい人でも読み取ることはできませんので、もちろん社長の行動はどのような考えに基づいているのかはわかりづらいものです。
しかも、基本的に部下は社長に対して遜りますから、意外と社長は孤独。本音をぶつけてくる人はそうそういません。
そのような社長の一人であった岩田聡さんの考えをまとめたものが本書。考えというか、なぜあの時そのような決断をしたのか、なぜ多忙にもかかわらず1on1面談をしていたのか、あまり明かされてこなかった理由を知れる本という感じでしょうか。
なんせあの超有名企業の任天堂の社長ですから、そんな人の考えをしれる本があるならちょっと気になりません?
社長がこだわったこと
ネット上でも紹介されていることが多いのですが、まず一つは社員との個別面談ですね。
HAL研究所時代は半年に一回、90名程の社員と面談していたようです。そこで価値観を共有していたのだとか。任天堂の社長であった時は、さすがに社員数が多すぎて個人面談する時間が割けなかったのか、開発者に社長自らがインタビューするという企画をしていました。(通称「社長が訊く」)。大企業の社長という立場であっても、社員の声を聞いて経営に結び付けたいという思いを感じます。
また、岩田聡社長が見つけた「天才の定義」にも触れられています。私のような者からすれば、岩田社長が天才なのだとは思いますが、そんな人が思い描く天才像とはどういうものなのでしょうか?
答えは・・・・・読んでからのお楽しみ。気になる方は自分の目で確かめよう。
まとめ
一人の社長を題材にした本は沢山あります(例えば本田宗一郎さん、稲盛和夫さんなど)が、そのような本が好きな方はぜひ一度読んでいただきたいです。
本自体はとーっても読みやすい。難しい表現や漢字が無いので小中学生でも問題なく読めます。
以上、TakaViewでした。