よく耳にする言葉に「リーダーシップ」というものがあります。
「もっとリーダーシップを発揮して頑張りなさい」
このように、学校や会社で言われたことはありませんか?
しかしリーダーシップと言っても、どうも各々の定義が曖昧なままで使われている気もします。言うのはいいけれど、実際どう行動したらいいのでしょうか?
そんな悩みを持っているアナタに是非おすすめしたい本があります。鈴木孝博著の「左遷社員池田リーダーになる」です。
今回は、この本を読んだ感想と考察をお伝えします。
若手ならより共感できる内容
ストーリー仕立てで語られるリーダーシップ論
本書は自己啓発本の一種に当たると思いますが、最初からつらつらとリーダーシップについて語るような構成ではありません。
私が以前に紹介した、「ストーリーでわかる財務3表超入門」と同様に、登場人物がいてストーリー仕立てで語られる形式です。
人によっては「回りくどい」と感じられるかもしれませんが、小説好きな人や実際の場面を想定しながら理解したい人にはうってつけ。
ページ数も多くないので、通勤時間やちょっとした休憩時間を利用すれば1週間もあれば読み切れるようなボリュームです。
突然左遷させられた主人公池田
物語の大筋としては、以下の通り。
仕事に対するやる気を失いかけていた池田であったが、ある一人の男の助けを借りながら「リーダーシップ」とは何たるかを学んでいく。
会社の成長と池田のリーダーとしての成長を臨場感良く体感できるストーリー。
とまあ、映画の宣伝のような文章になってしまいましたが、要するに一人の若手社員がリーダーシップとは何たるかを学びつつ成長する物語です。
物語の展開としては、少々強引です。笑
そんなに簡単に事が進むのか?と思うところが多々あるのと、ドラマやアニメのような展開がなされているのが、ちょっと現実味が無いなという気はしました。
リーダーとリーダーシップの違い
ここで、言葉の意味がごっちゃにならないように、2つのキーワードの意味を再確認しておきます。
この通り、リーダー自体はなろうと思えば誰でもなれます。でも、リーダーは周りから認められてこそ真のリーダーです。
立候補では誰もリーダーをやりたがらないから推薦で選んだはいいものの、全くリーダーとして見れないことはありませんか?それと同じです。
リーダーには、リーダーシップが必要不可欠なのです。
リーダーシップとは何ぞや
いつでも主体的であること
リーダーとして役割を果たすためには、リーダーシップが必要不可欠であることは触れました。では、そのために意識すべきことは何でしょうか?
それは、「主体的であること」。
あの超名著「7つの習慣」でも、いの一番に紹介されていますよね。私もその手の本は何冊か読んでいますので、この部分を読んだ時は「やっぱりそうなのか~」と思いました。
本書もそのようなリーダーシップ論に関する著書を参考にしながら書かれているので、内容が似通るのは当然のことかもしれません。
ちなみに7つの習慣は読んでおいて絶対損はない本なので、まだ読んでいない人は今すぐチェック!
また、もっとかみ砕いた形で理解したいという方には漫画で説明したものが読みやすくておすすめです。小学生や中学生でも読めるほどに分かりやすいですよ。
メンバー主体性を自然な形で引き出す
これはマネジメントの考えになると思います。リーダーとは、マネジメント力も必要だということですね。
マネジメントとは突き詰めると、個人の強みを活かして組織の能力を最大化し、目標を達成することです。
ただ単に集団を率先するだけではリーダーとは呼べません。メンバーをいかにして動かすか、むしろ主体的に動いてもらうか。
リーダーとして役割を果たすには、簡単なようで難しいのです。
ではメンバーはそのリーダーに淡々とついていけば良いのかと言われるとそうでもありません。メンバーとして求められることもあります。
それはフォロワーシップです。これについては、また別記事で紹介します。
自分の幸せを他人に与える
私が本書の中で一番印象に残った言葉があります。
「多くの人を幸せにするには、まず自分を幸せにすること。」です。
確かに、自分が生きるために必死で周りのことなど考えられないような状況では、とても他の人を幸せにすることなどできないでしょう。
よって、いかに自分を良い状態においておくかはとても大切です。
どうすれば、その良い状態になれるのかといえば、自分の好きなことや得意なことに集中すると良いでしょう。
お金はあるけれど仕事に忙殺されすぎて精神疲労しているような状態では幸せとはいえず、そのような状態で他人の幸せを考えることなどできませんよね。
Amazonでベストセラー1位!
2020年10月現在、Amazonの「リーダーシップ」のカテゴリでベストセラー1位を記録しています。
カスタマーレビューも星4.3とかなりの高評価。全188個の評価中、62%が星5つの評価を下していることからも、良書であることが伺えます。
小難しいビジネス書を読むよりも、さらっとわかりやすく物語形式で読めるところが評価されたのだと思います。
まとめ
リーダーやリーダーシップというものに興味を持ったらぜひ一度読んでみてください!
以上、TakaViewでした。