みなさん「ブロークンバック・マウンテン」という映画をご存じでしょうか。
私はAmazon Primeで初めてこの映画を知ったのですが、実際に観て驚きました。
今回は、そんな「ブロークンバック・マウンテン」について、その感想をお伝えします。なお、本記事はネタバレを含みますのでご注意下さい。
西部のガンマン映画かと思ったら
実はゲイ映画でした
私はAmazon Primeで映画を観るとき、いつも概要と評価を見てから観始めます。
この映画を見つけた時は、二人のカウボーイハットを被った男性二人がサムネに写っていて、概要も「カウボーイの物語」と書かれていたので、てっきり西部劇を舞台にした映画なんだと思っていました。
それがびっくり、観始めて30分くらいは羊の放牧を行う普通の話だったのですが、急に男二人がテントに入ってやらしいことをし始めるではないですか!
正直、このシーンで私は一時停止をしてしまいました。
私はLGBTに反対しているワケではありません。多様な価値観が認められる社会であるべきだと思います。
ゲイであることに嫌悪感を示して一時停止したのではなく、まさかゲイを題材にした映画だったとは!という驚きで思わず止めてしまいました。だって観る前は西部劇だと思ってましたもん。
ゲイを取り巻く社会
この映画は2005年に制作されましたが、舞台は1960年代です。
今でこそ、ゲイをはじめとしてLGBTは社会に認められつつありますが、1960年代となるとそのような考えは浸透してはいませんでした。
実際に主人公の一人であるイニスは、まだ少年だった頃にゲイ差別主義者による同性愛者の虐殺を目撃していました。この設定からも、当時にはまだLGBTに対する理解が無かったことが窺えます。
私がこの他にゲイを題材にした映画を観たのは、「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」です。天才数学者のアラン・チューリングは実はゲイであり、1950年代のイギリスでは同性愛をすることは犯罪でした。
このような映画作品からも、戦後は同性愛を含むLGBTの理解はなく、2010年代になってようやく認知されてきたように感じます。
同性愛と人生
イニスはジャックと同性愛をしていましたが、実は女性と結婚をしていて子供もいました。傍からみれば、普通の結婚生活のように見えますが、同性愛者であることを妻にも隠して生きていたのです。
ところがある日、ジャックと接吻しているところを妻に見られてしまい、同性愛者であることがバレてしまいました。これをきっかけに、最終的には離婚することになってしまいます。
そして、ジャックも不運の事故で亡くなりますが、彼への愛情が消えることはありませんでした。
彼の遺したシャツを、生涯大切にしていくのでした。
映画の感想
正直テントでのいきなりのお熱いシーンが印象に残りすぎています。今後の人生で忘れることは無いくらいにビックリしました。
私がこれまで観てきた映画は男女の愛が前提のものばかりだったので、同性愛をここまで本格的に描いた映画を観たのは初めてです。
アカデミー賞(監督賞ほか2部門)やゴールデングローブ賞(作品賞ほか3部門)を受賞するに値する、素晴らしい作品であることは間違いありません。
この映画に出会えたことで、私のLGBTに対する関心は一気に高まりました。
まとめ
何も知らずに観ると結構驚く人が多いかもしれません。ネットニュースでよくLGBTというワードを見るなと思っていて、まだよく知らない人には、学ぶことが多い一作であると思います。
現代はダイバーシティといわれ多様な価値観が認められている社会ですが、まだまだ埋もれているものがあるかもしれませんね。
以上、TakaViewでした。