
飲み会?お金かかるしいいや。
人生には多く選択に迫られる瞬間があります。その回答は大体が次の2択です。
「イエス」か「ノー」か。
そんな選択について描いた一本の映画があります。ジム・キャリー主演の映画「イエスマン」です。
内容はコメディで、上手く行き過ぎている表現も多々ありますが、この映画では、何事にも「ノー」と言い続けてきた一人の男が「イエス」と答えることで人生が好転する様を描いています。
これからの生き方についてとても参考になる部分もありますので、まだ観ていない方は是非観て下さい。そして、観たうえで本記事を読んでいただくと、この映画で伝えたいことがよりわかるかと思います。
ノーにまみれた生活
面倒くさくて断りたい時ってあるよね
主人公のカールは、お誘いを片っ端から断り続けてきました。
友人ピーターからの電話、飲みの誘い、職場の上司からのプライベートなお誘いなど、多くを断り続けました。冒頭の10分で多くの出来事を「ノー」と答えるカールでしたが、私自身もここまで観て結構思い当たることあります。
そこまで仲良くない人や、あまり得意ではない上司から飲みに行こうと誘われたら、表面上はいい顔しつつも心の中では「行きたくない」とか思ってませんか。まあ思いますよね。
特に予定もないけど「予定があるんで行けません」とか「行きたいんですけど今日はちょっと・・・」とか言って断ったことは誰でも一度はあるのではないかと思います。
断ることによってもお金や自分の時間を得ることはできますが、もしかすると運命の出会いやチャンスを逃しているかもしれませんね。
人生はギブアンドテイクではない
私的に結構重要なシーンがあります。カールがイエスマンの講演を聞き終わった後にホームレスから公園まで乗せてってくれと言われるところ。
カールはイエスと答えなければならないので言う通りにしていたら、携帯を貸して電池切れ、手持ちの有り金を全部渡し、車は公園でガス欠というなんとも素敵?な展開に。
カールはこの状況についてグチグチと呟きますが、自分に照らし合わせてみれば思い当たることもあります。
何か良いことをした時、何か見返りを望むことはありませんか。まさにこれがカールの状況であり、ホームレスに対してあんなに良くしたのに見返りどころかむしろ悪い仕打ちに遭っています。
例えば会社でとても頑張って成果を出したのに、ボーナスも上がらず大して評価も上がらないとき。誰かのために一生懸命尽くしたのに、何も無かったかのように時間が過ぎていくとき。
やっぱり人は何かをした時、その分の見返りを求めてしまいがちです。
でもそう簡単に与えたギブって返ってこないんですよね。ギブ&ギブ&ギブ&ギブ&・・・テイクくらいに思っておいた方が良いかもしれません。
イエスにまみれた生活
オールで飲み会?イエース!!
カールはこれまでNOと言い続けてきた生活を一変させ、全てのことにイエスと言います。
飲み会の誘いはもちろん、夜中に「オールするぞ」と電話で掛かってきてもイエス、怪しいEメールの勧誘も全部イエス。仕事の銀行融資でも全部承認。つまりイエス。
するとどうでしょう。人生に刺激が加わってとても幸せに感じるようになったのです。
何事も受け入れることで心が前向きになり、断り続けてきたライブへの参加もイエスと答えることで、ガソスタで出会ったアリソンとも再会してお付き合いできることになりました。

出典:映画.com (C)2008 Warner Bros. Ent. Inc. (C) 2008 Village Roadshow Films (BVI) Ltd.
なんやかんやで、しまいには彼女から一緒に住もうと言われます。しかしこの時、カールは初めて回答に悩むのでした。悩んだ末にイエスと答えるのですが、この出来事から、カールの状況は雲行きが怪しくなります。
友人のピートからも、「物事をよく考えてから結論を出すのが普通だろ」と何でもかんでもイエスと答えるカールを説得しますが、いまいちピンときていない様子。
そう、毎日イエスと答えていたのに何故か幸せを感じなくなったのです。
本当のイエスの教え
物語終盤でさらっとキーワードがでてきます。
毎日イエスと答えていたのに幸せを感じられなくなった理由について、イエスマンのセミナーをしていたテレンスは考えを誤解しているとしてこう言います。
これが本作で一番伝えたい部分だと思います。映画中では本当にさらっと言っちゃうけど超大事なことです。
イエスマンという言葉だけを見ると、なんでもかんでもイエスと答える人と思いがちです。そうではなく、イエスと言うことを習慣づけて心からイエスと言える人こそ、本当のイエスマンなのです。
まとめ
カールの顔芸面白い。アリソンかわいい。ピーターいいやつすぎ。
実はこの映画は、ダニー・ウォレスさんの「イエスマン”YES”は人生のパスワード」という本を基に描かれています。もし時間があるのなら、本も読んでみるとより理解が深まるかもしれませんね。
以上、TakaViewでした。