フィットネス業界の現状からみるジムの新しいカタチ

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最近、駅近にどんどん新しいジムがOPENしているような気がする。それも種類が違うみたい。

最近街でジムを見かけることが多くなりました。

特に24時間営業のジムが駅近にどんどんオープンしています。
ところが、今後はある特定の部分に特化した「特化形ジム」が増えていくことでしょう。

その理由を、フィットネス業界の現状を踏まえてお伝えします。

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ジムが増えすぎている?

ジムの数は増えています

増加

私は大阪近辺に住んでいますが、肌感覚でもここ5年くらいで明らかに数は増えています。

元々私の最寄り駅には1つくらいしかなかったのですが、3つに増えていました。
隣の駅も数が増えていましたし、特に利用者数の多い駅ではその傾向が顕著です。

そのジムの種類も、トレーナーがいて適宜指導する環境ではなく、有酸素マシンや筋トレ器具と場所だけを提供し、トレーナーはいない24時間営業のジムが増えていました。

施設数・利用者数は微増傾向

企業調査会社で有名な帝国データバンクさんが2018年9月にフィットネスクラブ業界についてレポートを書かれていましたのでご参考までに。
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p180906.pdf

その他、フィットネスクラブの店舗数・会員数の推移も検索すればデータがあり、伸びていることがわかるかと思います。
https://www.fitnessclub.jp/business/date/compare.html

ジムが増えすぎると何が起こるのか

価格競争が生まれる

競争

これは市場分析と同じ理屈になるのですが、成長市場においては参入企業全員が勝ち組になれます。
勝ち組というのはつまり売り上げが伸びるということです。
この状態では特に差別化などを行わなくても伸びていきます。

しかし、この市場の成長が停滞し成熟期に入ると、参入企業は売り上げが伸び悩むことになり、各々が次なる戦略を考えるようになります。
その第一の戦略として、「価格」の見直しがあげられます。

顧客は安いものを選択する

同じような商品が店頭に並んでいたら、安い方を買おうと思いませんか?
それと同じで、 さほど変わらない施設規模のジムでアクセスなども問題なれければ、利用者は価格の安い方を選択するのです。
こうなると価格競争が加熱して、いかにして利用者を獲得し維持するかの争いになります。

その結果、入会時には「初回手数料無料・3ヶ月半額キャンペーン(ただし6ヶ月以上在籍が条件)」といった案内が多くなるのです。

フィットネス業界は競争が益々激化していく

それでも企業は利益を追求する

利益

ジムは基本的に民間企業が経営していますから、赤字では事業はしません。

もっと価格を安くするために何をすれば良いかを考えると、人件費の削減です。
そのため現在はスタッフの常駐しない24時間オープンのジムが増えているのです。

私はジムを何店か通いましたが、過去に行っていたジムを見てみると、利用していた当初は約6,500円であったのに対し、2019年8月現在は約4,000円まで下がっていました。

同じような24時間営業のジムが近くにあり、お互いが顧客の取り合いをしているのがみてとれます。

ジムも乗り換える時代か

その内、通信キャリアみたいに、他社から乗り換えをすればキャッシュバックをするとか、入会手数料と3か月分の会費を無料にするとかがでてくるのではないでしょうか。

もしかしたら、私が見たことないだけで、もうすでにされているかもしれませんね。

今後は差別化でニッチなジムが増えていく

他社とは異なる独自の路線と差別化

差別化

こうした状況下で、今後の新規参入企業は何を考えるかといいますと、徹底した「差別化」です。
いわゆる企業戦略で言うところの弱者の戦略というものです。

「差別化」以外にも、地域でNo.1を狙うというのもあります。

場所だけを提供する24時間ジムではなく、
利用者一人一人をしっかり指導するマンツーマン型や、
ボディビルなど大会を意識した筋トレ特化型ジム、
シェイプアップに重点をおいた女性向けのジム 、
音楽を取り入れた新しい環境の提供など、
小さなニーズをしっかり掴んで上手く経営するジムがでてきています。

ちなみに私の予想する新しいカタチはこれ。

地域のコミュニティで連携して、トレーニングデータを地域かかりつけ病院と共有し最適なメニューを提供するジム
トレーニングデータを利用者にわかりやすい形で提供するサービスは出つつありますが、政府の健康寿命を伸ばすという観点と地域包括的ケアシステムの利用から考えると、ジムを巻き込んだ健康提供が今後の新しいカタチとなっていくのではと考えています。

差別化しないと生き残れない時代

新規参入で売り上げを伸ばすには、徹底的に差別化しないといけないのです。
なぜならば、既に確立されているビジネスモデルで打ち出すと価格競争に巻き込まれて、経営資源の乏しい企業はすぐさま撤退せざるを得なくなるからです。

面白そうなコンセプトのジムがあったら体験してみてください。きっと驚かされると思いますよ。

結論:ジムは常に新しいカタチを求め続ける

ここまでのフィットネス業界の流れをまとめると、

① 老若男女幅広い世代が利用できるジムが台頭していたが、
② 社会人が夜遅くに利用できる、価格の安い24時間営業のジムが登場し、
③ 既存ジムと新参ジムで価格競争が発生し、
④ 価格競争に巻き込まれないための新しいカタチのジムが登場している。←今ココ

競争が激化したフィットネス業界は、これまでの既存の枠にとらわれたカタチではやっていけません。
ますます情報化社会が進む中で、AIや5Gなどの新しい技術を取り入れ利用者のニーズを満たす、新しいジムのカタチが求められています。

そんな新しいジムを活用して健康的な生活を送っていきましょう!

以上、TakaViewでした。

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