経理担当者の皆さま、お疲れ様です。
毎日同じルーティンワークで辟易してはいませんか。
営業のようにお客さんと接する機会も少なく、一日中PCの前に座っていることが多いので、それがまたよりつまらなく感じさせているでしょう。
しかし、仕事は取り組む姿勢を変えれば面白くなります。経理も例外ではありません。
今回は、経理をより面白くする方法をご紹介します。
なぜつまらないと感じるのか
皆さまが一年目の時はつまらなさは感じていなかったと思います。
なぜならば、全てのことが初めてであり、新鮮味があったからです。
しかし、毎日のようにルーティンワークをこなしていると、それが当たり前になります。
それも3年目くらいになると新鮮さは全く無くなり、苦痛なルーティンワークと変化します。
経理は基本的に毎月やることは変わらないので、面白みはなくなってしますのです。
要するにその日常が「当たり前」になってしまうのです。
当たり前になると、本来必要のなかったり余計に手間のかかっている作業にさえ違和感を感じなくなります。私も経理を担当して3年目くらいになった時、さすがに飽きてつまらなく感じていました。
そんな時は、業務の原点に立ち返って、改善してみましょう。
改善とは例えば、より効率よく仕事を回せるようにする、とかです。
自ら業務を変えていくと、つまらなさがやりがいに変化しますよ。
改善点の見つけ方
そうは言っても、改善点の見つけ方がわからないという方もいるでしょう。
そんなあなたに、簡単に見つけ出せる方法を紹介します。
作業を順序立ててリストアップする
まずは経理作業を順序立ててリストアップしていきましょう。
この時、なるべく細かく挙げることが大切です。
そして、数字を出すようにします。
あまり大まかにまとめてしまうと、改善すべき点がぼやけてしまいまし、数字を把握しておかないと、改善の効果が上手く測れません。
例えば、今回は仕訳入力までの流れを題材にしてみます。
リストにすると以下のような感じです。
②入出金をもとに振替伝票を作成する(伝票数:150枚/月)
③振替伝票を先輩に確認してもらう(確認回数:8回/月)
④振替伝票を会計ソフトに打ち込む(入力数=伝票数)
⑤会計ソフトに打ち込んだ仕訳を先輩に確認してもらう(確認回数:8回/月)
⑥【完了】
目的を再確認する
仕事をしていて、「なぜこんな無駄な作業をしているのだろう」と疑問に思うことはありませんか?
それがまさに改善点の卵です。
その無駄と思われる作業の目的を確認して、不必要であれば無くすか、より簡素にするように努めてみましょう。
先程のリストから目的を再確認してみます。
②会計ソフトに打ち込むため
③誤りや漏れを防ぐため
④会計ソフトに反映させるため
⑤誤りや漏れを防ぐため
不要な作業をなくす
目的を意識しながら、より効率化できる部分を見つけます。
例えば、③と⑤で2回のチェックが入っていますが、⑤の確認だけでも問題がないように思えます。もし間違いがあれば、振替伝票と入力した内容をまとめて訂正すれば良いのです。
また、②と④では同じ内容を入力していることになります。振替伝票で作成した内容をそのまま会計ソフトに入力しているのですから、2度手間になっているのです。
これが一度の入力で済むのであれば、結構な効率化に繋がると思いませんか?
このような、それまでは気にせず行ってきた中に不要な業務が隠れています。
そのようなものをどんどん改善していきましょう。
新たなシステムで効率化を図る
これまで手作業で行ってきた作業で省くことができないようなものは、システムの導入により改善できるかどうかを検討してみましょう。
例えば代表的なものは、RPA(Robotics Process Automation)です。RPAは、ある種の労働者という意味を込めて、Digital Laborとも呼ばれます。
RPAを導入すれば、定型的な作業を人の手を介さず全て実行してくれますし、何より人のように労働時間や精神状態などに作業を左右されないことが大きな利点です。
ただし、導入にはもちろんコストがかかります。
よって導入を検討するのであれば、これまでその作業に要していた人件費とRPAの導入費&維持費を比較して、費用対効果に合うものかを判断しましょう。
RPAできるものは、経理作業だけではなくその他の業務に横展開できるので、その辺りも考慮に入れましょう。
それでもつまらないと感じるなら
改善も沢山してやることが無くなり、そうしても面白みを感じられないのであれば、資格取得に励むのはいかがでしょうか。
簿記3級はもちろんのこと、簿記2級を取っておけばまず経理として恥ずかしくはありません。簿記資格の取得については別記事でまとめておりますので、気になる方はどうぞ。
さらに経理を極めたいのであれば、簿記1級も視野に入れて勉強するのも良いでしょう。簿記1級を合格できれば、税理士への道も開けてきますよ。
まとめ
この取り組みの良い点は、
自身の作業効率化だけではなく周りの作業も効率化できること、
そして上司から評価してもらえることです。
改善した数だけ評価されますよ。日々の仕事を前向きに取り組むことで、一石二鳥です。
以上、TakaViewでした。