私が一番尊敬しているギタリストはオーストラリア出身のTommy Emmanuelさんです。
彼のギターテクニックはさることながら、観客を楽しませるエンターテイナー性が抜群にあります。
日本では、アコースティックギターでインストを代表するギタリストといえば押尾コータローかと思いますが、彼もギターテクニックと曲のアレンジでは素晴らしいものがあります。
今回は、Tommy Emmanuelさんの素晴らしさ&すごさをお伝えします。
抜群のギターセンスを持つ超人
インストを主とするギタリスト
彼は歌を歌わない、ギター演奏だけのインストゥルメンタル(略してインスト)のギタリストです。2019年で64歳となり、年齢的にはおっさんギタリストですが、ただのおっさんと侮ることなかれ。
私のイチオシ曲の一つ、Drivetimeを聴いてみてください。
難しい指運びの曲を生演奏でこの正確なピッキングと表現力・・・
とんでもないおっさんでしょ。
経歴
彼はオーストラリア出身で、幼い頃から音楽に触れ、ティーンの頃からアーティスト活動をしていたそうです。若き頃はバンドでエレキギターを演奏した時期もありましたが、近年はアコースティックギターで演奏することにハマり、ソロギターでライブをすることもあれば、他のアーティストとコラボしたり、はたまたバンド演奏することもありマルチに活躍されています。
また、彼はグラミー賞に2回ノミネートしており、かつてアコギの神様であったチェット・アトキンス氏からC.G.P(Certified Guitar Player)の称号を授かりました。彼のアルバムにはよく「Tommy Emmanuel C.G.P」と書きますが、称号を名前の後に付けているんですね。
また、彼はエリザベス2世からAM(Member of the order of Australia)の称号も授かっています。音楽活動とチャリティー活動の貢献が評価されたみたいですね。素晴らしい。
特徴
彼の演奏の特徴は、あの有名な動画サイト「TED」で講演していた時に本人が紹介していましたが、「ワンマンバンド」と呼称する演奏スタイルです。この言葉を聞いてわかるように、ピアノ、ギター、ベース、ドラムを全て一人で、しかもギター一本で表現するというものです。
どんな風にしているのかは彼の講演を見てもらうのが一番早いかと思います。
日本語訳されており、大変理解しやすくなっています。
このお茶目な感じがまた彼の魅力の一つ。
マイクをぽんぽん叩くなんてびっくりですわ。
彼の真骨頂はライブ
圧倒的なライブパフォーマンス
私が高校生の頃、大阪で開催された彼のライブを一度聴きに行きましたが、ものすごいです。
まるでCDをきいているかのような抜群の演奏力、年間200以上は世界中でライブ演奏してるそうですから、経験値が圧倒的なのでしょうね。
それでいてギターテクニックを見せつけるような演奏ではなく、あくまでも観客を楽しませる雰囲気(彼の人柄かも)にとても引き込まれます。
彼のライブ映像を刮目して観てください。
ポカーンと開いた口が塞がりません。ナニコレ珍〇景に認定間違いなし。
どうしたらあんなにも滑らかに指が動くのでしょうか。彼の手のひらにはAIチップでも搭載されているのでしょうか。
何万時間とずっとギターを演奏してきたからこそ、なせる技ですね。
シンプルな曲にも彼のギターセンスが輝く
是非一度聴いていただきたい曲が皆さんご存じの「Somewhere Over the Rainbow」です。この曲は先ほどのようにテンポの速い曲ではありません。
ただ、ここに彼のもつほとんどのテクニックが詰まっていると思います。
ぜひヘッドフォンで聞いてみて下さい。
もはやこれはギターが素晴らしい音色で歌っていますね。
見ればわかるように、使い込まれたギターは所々擦れて剥げていますが、それは彼の長きにわたる愛情のこもった演奏の賜物です。
滝のように流れるオクターブハーモニクス、さらに表現を豊かにするパームミュート、節々に垣間見えるアドリブ、どれをとっても素晴らしいの一言です。
結論:彼のギタースキルは国宝級
いかがでしたでしょう。Tommy Emmanuelというおっさんが何とも素晴らしいギタリストであるかが分かっていただけたかと思います。
日本のギタリストは黙々とギターを弾く方が多い印象がありますが、彼は超越したギタースキルを持ちながらも「観客を楽しませる」というエンターテイメント性が圧倒的なんです。
動画を見て気になった方はもっと色々な動画がありますので、ぜひ観てみて下さい。1年に何回かは日本へも来日してライブを行っていますから、ライブにも足を運んでみて下さい。
やっぱりギターはイイ!!
以上、TakaViewでした。